アラビクは大阪市北区中崎町にあるブック&ギャラリーカフェです。
http://www.arabiq.net/



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乙女屋さんに(室長)
 乙女なる言葉に手垢がついて久しい。たとへば寺山修司が提唱した青女のやうな、「少女」でも「女」でもない存在をあらはす、女である我を再定義する概念が、いつしかもとの軽やかさを失ふーーそれは仕方がない。再定義はいつしか定義に塗れる。

 「乙女」と云ふ概念もまた、大人になりきれぬ、未熟さを肯定するかのやうに使はれはじめた。乙女は孤独な存在だ。その孤高の乙女の佇まひに憧れる者が増え、群れ、共感をもとめあひ、乙女と云ふ言葉はお互いの未熟さを肯定しあふための「便利な」言葉に成り下がつた。
 「乙女屋」は憧れられた「孤高の乙女」の城である。変色したレースは、睨みつけるやうな人形たちの視線は、それに価値を見いだす者が手にしてはじめて、美しく輝く。
 他人と確認し合う定義、決まりごとなど必要ではない。
 まだお互ひに尾根を、谷を歩く身であるけれど、いつか高いところにでるだらう。甘つたるい共感で云ふのではない。孤独な道を歩いてゐる者が他にもゐると信じられる。励まされる。そんな存在です。

 アラビクから徒歩約3分。11月1日にオープンした乙女屋サロンの紹介をしやうと思つたのですが、どうもうまく書けないな。アンティークレースや王冠に彩られた憧れの乙女のサロンです。
 http://www.otomeya.net/
こんばんわ〜♪

恐縮するほどのお褒め言葉を頂戴し、パソコンの前で背筋を伸ばした私です。

室長にいただいた言葉にふさわしくなれるよう、日々、精進したいと思っています。

どうぞ、今後ともご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

あと・・・・今日、閉店片づけしているときに気がついたのですが、
お茶、出しますって自分からいったくせに、結局出せなくてごめんなさい。

高原英理氏の文章で、”少女領域とは、ある冬の朝、ゴミ置き場に捨てられている愛らしくも損なわれた人形の記憶をさすとともに、かつての夏、全能の皇帝として君臨した虚構の記憶をいう”という言葉があって、これが、もう、まさに、これこれ!って感じ・・・・なんです。

salonの中で、実現させたい世界がまさにこれで、アラビクさんとリンクできるとしたら、そこのあたりでなにか・・・・とは、私は、最初にお店を訪れてから、実はずっと考えています・・・・・

open初日、きっとうかがいますね!
大詰め、大変でしょうけれど、待っているわれわれのために、どうぞ、頑張られてくださいませ☆

では・・・・おやすみなさい・・・・♪




おとめにゃおん・・・ | 2007/11/02 00:34
なるほど。引用いただいた言葉、イメージを喚起されますね。「冬の朝捨てられた、損なわれた人形」との記述に、ひめゆりの塔資料館で見た中原淳一のカードのことを思いだしました。
 いぜんのエントリでも軽く触れてゐますが、
http://arabiq.jugem.jp/?search=%B2%B5%BD%F7%A4%CE%CE%CF
どんな状況でも失われない、きれいなものを大切にする心が必ずありますね。汚れたポストカードに唯一無比の美しさを放たたしめる心。
 ここらへんが高原氏の言葉に近づく鍵か、といふ気がします。

 ……冬の人形、夏の皇帝。万能の、皇帝のやうな、汚れた人形。すこし考へてみます。
室長 | 2007/11/02 08:50
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