アラビクは大阪市北区中崎町にあるブック&ギャラリーカフェです。
http://www.arabiq.net/



甘い香りと口当たり(室長)
 腹持ちのいい未来のお菓子。いやなんでもないです。お八つには当店の珈琲ゼリー(寒天使用)とティラミスとをどうぞ。

 次回のフェアについて考へてゐました。 
 和を感じさせるアレコレを集めてみたいのがひとつ。
 それとは別に、お客様と川島誠の話題が出たので、トラウマ系小説を集めてみやうかと思ひつきました。『電話がなっている』は必須。各種怪談も必須。「ゴセシケ」あたりも外せないでせう。お母さんも是非お子様に勧めてあげてください。クリスマスも近い。


関西スパイガールセレクト(室長)
 関西ローカルな話題で申し訳ございません。「kansai spy girl select」なる雑誌に当店が掲載されてをります。本日発売。12頁。コンビニエンスストアででも買へます。
 カワイキレイなモデル、アツチマユさんがスマイルされてをられる写真のバックに当店の棚が。当店の品揃えをご確認いただくにはこれ以上なくよくできた写真だとにんまり。
 残念ながらスパイガール関西販は近々休刊とも聞きますが、どうぞ現物をご確認くださいませ。
また京都(室長)
 また京都に行つてました。昔人形青山/K1ドヲルでの山田恵子展が目当て。シャープな人形です。
 深入りのコクのある珈琲も頂きました。青山さんからはまたもやいろんなサジェスチョンやアドヴァイスを頂く。感謝です。

 移動して鞍馬口、丸太町の骨董屋を廻る。特に欲しいもの、なし。寺町通りを歩き、ここまで来たからと、アスタルテ書房に。迷惑を顧みずご挨拶。いつ行つても、絶対に詰まらない本は置いていないことに感心しきり。WRIGHT商会を軽く覗き、帰つた。

 
黒色すみれ(室長)
 以前から薦めて頂いてゐた、ヴァイオリン+女声ボーカルのユニット「黒色すみれ」のライブに行つた。良かつた。会場の梅田シャングリラはミラーボールにシャンデリアの照明。ステージの赤天鵞絨のカーテンが陰影をつくり、美しい。会場に集つた女の子たちのファッションも可愛らしい。いいですね。
 MC一切なしの前半は朗読劇のやう。赤ずきんちやんの衣装で。ナースファッションにお色直しした後半はテクノポップミュージシャン、ことぶき光を交へての楽しいMC、アドリブに溢れたステージ。 スゴーイ!

 CDを買ったので終演後はサインの列に並ぶ。黒色すみれを薦めてくださつた方の名前を出してサッチャンの気を惹かうとする無粋なオレ。野暮なオレ。こんど天窓にも行きます。今度はロリータを着て。嘘。それは嘘です。天窓にはほんとに行きますけど。

 印刷されるとそのニュアンスを随分失つてしまふタイプの絵があるのと同様、黒色すみれもまた、ライブに行かないと気付かん音が多いですね。きちんと訓練を積んだ発声もさうだし、常に呼吸をしてゐないと音がでないアコーディオンもさう。もちろんヴァイオリンもね。
 
 当店にも有形無形の影響を与えるやうになるでせう。今後が楽しみです。
DFJ入荷!(室長)
 創作人形に携わる方にはおなじみ、惜しまれながら2007年6月に終巻した創作人形専門誌「DFJ」ことドール・フォーラム・ジャパンのバックナンバーが入荷しました。すべてのバックナンバーが揃つてゐるわけではないのですが、「人形とは?」と真剣に考へるに最適な資料です。バックナンバーのリストは後ほど更新します。また、ドール・フォーラム・ジャパンの関連書も入荷してをります。
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 ご興味のある方は是非ご来店の上、現物をご確認ください。なほ、今週も火曜・水曜とお休みをいただきますので、なにとぞご容赦くださいませ。
便乗企画?(室長)
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 ギャラリーedge(http://edge-web.net/)にて「哀愁のエロティシズム展」が開催され、乙女屋(http://www.otomeya.net/)が旺盛に活動されてゐるから刺激されました。あからさまに便乗企画ですが、古本・新刊を取り混ぜて少女小説などを集めました。珍しい本はあまりありませんが、野溝七生子、尾崎翠など。森田たま「石狩少女(いしかりおとめ)」も是非現物をご確認くださいませ。
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まぼろしの薔薇(室長)
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お客様に青い薔薇をいただいた。それで連想したのかもしれない。大手拓次の本がいくつかあつたことを思ひだして、詩人の本を集めた。フェアといふほどのこともない、ささやかな台です。
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大先輩来る(室長)
 ご来店される方にはいろいろな方がをられる。この方は名前を挙げていいだらう。先だつては寮さんが来られた。メディアの世界に詳しい方であるので、著作権のことからスピーカのことまで、多岐にわたりご指摘賜つた。珈琲は合格点を頂いたやうなのでほつとする。寮さんと云ふのは作家の寮美千子さんである。パワフルな方である。児童文学で知られてゐる方だが、甘やかな世界に遊ぶタイプの人ではない。構想されてゐると云ふ、苦めの物語の一端をうかがふことができた。なんといふ贅沢。
 今日は京都から、某店のA氏に来ていただいた。人形に携わる人で知らぬ人はゐないだらう、京都の某A店である。物販としての店のあり方について懇切な助言を賜つた。いまかうして書いてゐて、じわりと感激を新たにしてきてゐる。いい店にします。


 もちろんお客様のご指摘をもとに、店内は調整を繰り返してゐます。先週とはまた違う状態です。ご来店をお待ちしてをります。
営業情報(室長)
 11月の営業は原則として以下の通りです。
  定 休 日:火曜・水曜
  営業時間:午後1時〜午後9時(日曜は午後8時閉店)
  メニュー:各種ブレンド珈琲、紅茶、麦酒、シングルモルト
       *食事は現在開発中です。

 今日は地震がありましたね。本棚を支へに走るか、避難するか悩み、逃げました。幸い本が降ることもなくよかつたよかつた。

 さて、昨日お越し下さった方に谷崎の初版本をご覧頂いてゐたところ、戯曲『無明と愛染』(これは7版。大正13年5月初版で、同年7月に7版なのだから、当時の重版状況がどのやうなものだつたのか興味深い)の印刷者に「直木三十三」とあると指摘賜つた。調べてみると、大正12年、直木(当時は直木三十二)は関東大震災から逃れ、故郷である大阪に戻る。東京で出版事業を自ら立ち上げては駄目にしていた直木だが、大阪では好況を反映し、化粧品会社である中山太陽堂が出資した出版社「プラトン社」の編集人として活躍する。プラトン社は潤沢な資金をバックに、よく知られる女性向け雑誌「苦楽」「女性」を出版した。商業的にはともかく、両誌とも贅沢かつ斬新な構成でいまでも知られてゐるのだから、「成功」した雑誌だとは言へるだらう。
 同じく震災から逃れた谷崎が『無明と愛染』を出版したのがプラトン社。奥付に「ラプトン社」とあるのはご愛嬌。あいにく当店のものは函欠けですが、夜には金張りの題字が照明を映し、美しい。よき時代の大阪を偲ばせる。
ふつか目(室長)
 今日も多くの方にご来店頂くことができました。早速リピーターとなつて頂いたかたもおられました。遠路ありがたうございました。
 棚の整理の他、音楽もいろいろと変へてみるのですが、やはりシャンソンがお客様の評判もいいやうです。もう少しシャンソンのCDも発掘してみます。