アラビクは大阪市北区中崎町にあるブック&ギャラリーカフェです。
http://www.arabiq.net/



伊勢丹新宿店『L'Elegance』のお知らせ
 平凡社より出版される『金子國義の世界』出版を記念し、展覧会 「L'Elegance」 が7月9日から15日にかけて開催されます。伊勢丹新宿店本館5階のアートギャラリーですね。
 『金子國義の世界』はコロナブックスという叢書から出ると思ひます。
 7月13日(日)午後4時からサイン会も開催されるとのこと。まだ直接画伯とお目にかかったことのない方は、是非。圧倒されますよ!
明日の営業は
 明日(27日)は第4金曜なので、延長営業いたします。
 人形ファンの方が多く来られると思ひます。初の参加の方もお気軽にご参加ください。たとえば好きなお人形の写真集や写真などをご持参くだされば気軽に話題にご参加して頂けると思ひます。
キテマス
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まず訂正。正式名称は「財団法人大阪国際児童文学館」ですね。

生憎タイミングがあひませんでしたが、当日エントリーできる「児童文学館見学ツアー」が火曜・土曜・日曜の2時から開催されてゐます。閲覧室にゐると、丁度そのツアーにでっくわしましたが、平日は参加者も少なさうなので、いろいろ館員の方に尋ねられさう。
一階の子供向けスペースでは村岡花子と『赤毛のアン』展が開催されてゐました。これまでの村岡訳のあらゆる版が展示中。
せっかくなので(?)レファレンスでいろいろアンのことを質問してみました。奇問に顔色を変へず、「専門家にも聞いてみます。一週間後また電話してください」との対応。おお、楽しみ。
約束がある人生って、良いね。

閲覧室でレア児童向け翻訳推理小説を検索。書庫から出してもらひました。カバ有なのが嬉しい。

で、いまレストランでクリームソーダ(370円)を飲んどります。
ちょっと大阪府立国際児童文学館行ってきます
 表題の通り。少し出遅れましたが。序に国立民族学博物館に行ってくると思ひます。
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本をいただく
 先日某写真展で偶然お会ひしたイラストレイターの西川由季子さんからグリン・ダニエル『ケンブリッジ大学の殺人』をいただいた。表紙イラストを担当されてをられます。内容は本格パズラーとのことなので、読むと思ひます。
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 で、その西川さんが企画されてゐる「Sanpo magazine 〜関西大散歩通信」といふリトルプレスが、アラビクで企画してゐるイラスト展とシンクロしさうなので、楽しみです。夏ごろに出る予定の同誌の特集は「昼ジャズ!」とのこと。応援してゐますよー。
http://d.hatena.ne.jp/cricket007/
books & cafe lowに
 火曜日。親交のある谷町の books & cafe low に遊びに行く(http://cafe-low.sakura.ne.jp/)。

 浅海さん、常連の方といろいろいろいろ話す。自分の店でいへない話、が主に。大阪のブックカフェをみんなで盛り上げませう、といふ話に。はやく次のフリーペーパーを出したい。
 ブックカフェ、少しずつ増へてきてゐるが、スタイルもさまざま。例へばlowの場合、売ってゐる本は少なめ。そのかはりオシャレ系ビジュアル書が充実してゐる。席は6席だが、ソファが大きいのでのんびりできる。長居した。

 今日は酔つてゐるのでこのへんで。
本日の営業についてお知らせ
大変申し訳ございません。本日は事情により、午後7時までの営業となります。
どうぞよろしくお願ひします。
大阪府立児童文学館について
 以下のサイトが大阪府立児童文学館の文学館としての独自性、貴重性、資料の特殊性、をよくまとめてくださつてゐます。
http://d.hatena.ne.jp/mtblanc/20080523

 本日は休館日ですね。来週の火曜は室長も万博公演の同館に行くことにします。
 「無料貸本屋」とわたしのやうな民間書店から揶揄される図書館の存続は高らかに宣言し、自分の出身高校をエリート校にすることに執心する橋本知事を支持する方もさうでない方も、大阪府立児童文学館の存続にご協力ください。子供の頃に読んだ本の大切さを知らぬエリートをわたしは尊敬しません。
 悪書でもいいのです。わたしの最もリスペクトする現役作家である皆川博子は学齢前に江戸川乱歩の『人間椅子』を読み、小学校に上がると伏字だらけの「アラビアンナイト」をはじめ、ドストエフスキー、ホフマン、ピランデルロ(イタリアの戯曲家)などの人生に絶望した作家たちによる文学を読まれてゐた、とのこと。
 それが大人になって時限爆弾のやうに次々と爆発する人生。そんな人生を子供に与へられる大人を、わたしは支持します。

 とりいそぎ、これくらいで。是非パブリックコメントを! 具体的なアクションのとりかたは、児童文学作家/研究者である、ひこ・田中の以下のサイトがまとまってゐます。
http://www.hico.jp/index.htm
大阪府立国際児童文学館存続のため、パブリックコメントをお送りください!
 同館は通常の書籍等のみをあつかう「図書館」にはない、紙芝居や書簡等の貴重な資料が収蔵されてゐます。廃館となると、今後新たな資料は集められることなく、おそらく死蔵されることでせう。これらの資料を守ることこそ、官の重要な役割だと思ひます。
 橋本知事を支持する/しないを問はず、館の存続をご支持ください。「子供のころに読んだ書籍に、思ひがけず大人となって再会するよろこび」は、多くの読書好きに共感してゐただけるところだと思ひます。一言でもいい、その思ひを書いて送ってください。

 以下、引用等が多くなりますが、『お引越し』『ごめん』等の名作児童文学の著者である、ひこ・田中さんのサイトが大いに参考になります。
 http://www.hico.jp/index.htm
 
(以下、引用)

http://homepage3.nifty.com/jibun-ouen/kubaru/chirashi20080615.pdf
 全国から8万5千以上もの存続希望の署名が集まっている大阪府国際児童文学館ですが、6月5日の知事(案)で、廃館が打ち出されてしまいました。

 でもこれはまだ(案)の段階です。この案に、私たちでも意見することができるのが、13日から募集が始まった「パブリックコメント」に意見をよせるという方法です。この件については7月1日に始まる府議会の最初のほうで審議される可能性が高いので、館の存続を願う方は、ぜひ6月中、早めにお送りください。

 国際児童文学館は、運営費のうち9千万近くを寄付や寄贈に頼りつつ、がんばって運営を続けてきた、官民合同の見本のような施設です。民間から9千万円もの寄付や寄贈という好意を受け取ることができている公共機関は、そうありません。
 知事のおっしゃっている「大阪の都市全体を博物館に」という構想に組み込まれてしかるべき施設なのです。
 そのコレクションは70万点、国立の国際子ども図書館の44万点をはるかに超えます。
 日本が世界に誇れる児童文学の施設でもある国際児童文学館です。

●「パブリックコメント」の募集期間と提出方法は、以下のURLに広報されています。

大阪府「パブリック・コメント手続きの実地状況」
http://www.pref.osaka.jp/gyokaku/public/index.htm

●また、以下のサイトが、この件で「パブリックコメント」を書く際、参考になります。

児童文学書評「パブリックコメントの募集が始まりました!」文例があります。
http://www.hico.jp/index.htm

●PC以外でのアクセスの場合は、以下にお問い合わせください。
 (「パブリックコメント」はファックス・郵送などでも対応します。)

大阪府 総務部 行政改革課 官民協働グループ
ダイヤルイン 06(6944)9085

皆川博子講演会
 といふわけで、室長は京都に。皆川博子講演会にいったのであった。
 幸運なことにご挨拶もできた! 自己紹介させていただく。店名、手土産の某雑誌(宇野亜喜良特集号)、フリーペーパーのタイトルに微笑んでくだすった皆川博子はとてもチャーミングで、同行していただいた真中耕平さんに「萌へました!」などと云ふてみたり。
 どさくさにまぎれて(?)藤原ヨウコウさんにもご挨拶。個展等にご興味は……と下心まるだしで水を向けてみたところ「原画はバンバン人にあげちゃって」とのご回答。絶句してしまった。

 講演については読書遍歴が印象的。たくさんの悪書(谷崎、乱歩、ドストエフスキー、ピランデルロ等)を学齢前から読んでしまった、との話を皮切りに、60年代は集英社の世界文学全集でコルターサル、ボルヘス、マルケス、ゴールディング、ジャン・ジュネ、そして一番好きなブルーノ・シュルツ(一番すきなのださうだ!)、等を中心に読まれたとのこと。以後、ヌーヴォーロマン(グルニエ、フェディリコ・アラバール等)も好まれたが、80年代はアメリカ文学が中心に紹介されるやうになり、苦手だな、と思ひつつもエリクソン、パトリック・マグラア、エリック・マコーマック、ミルハウザーなどは好ましく読んだ、とのことでありました。特にメタ志向の強い戯曲家が多く紹介された(ピランデルロ、アラバール等)のが興味深かった。
 特筆しておきませう。ドストエフスキー『白痴』のムイシュキン公爵に「萌へた」と仰っておられました!
 
 そのほかについては同志社ミステリ研究会の会誌「カメレオン」でまとめられるやうです。11月の学園祭に頒布されるとのことですので、室長も楽しみにしてゐます。