アラビクは大阪市北区中崎町にあるブック&ギャラリーカフェです。
http://www.arabiq.net/



岡村淳さん来日!
 敬愛する記録映像作家・岡村淳さんが来日され、作品の上映会が日本各地で開催されます。ブラジルに移民として渡り、当地でひとりノンフィクション作品を制作される岡村さんの作品を強烈にお薦めします。
 今回は作品「あもーる・あもれいら」の上映が主になります。作品の紹介は以下に引用。

(現在の上映予定)

日 時:2008年12月6日(土) 14:00〜 (開場:13:45)
場 所:尼崎商工会議所 7階702号室
主 催:CUM AMORE(クム アモーレ)
入場料:カンパ制

■会場住所 〒660-0881 尼崎市昭和通 3-96(阪神尼崎駅より徒歩3分)
●大阪方面から…阪神電車梅田駅より特急で約7 分
●神戸方面から…阪神電車三ノ宮より特急で約20 分
●JR利用の場合…JR尼崎駅下車,市バス「阪神尼崎行き」
●阪急電車利用の場合…阪急塚口駅下車,阪急バス「阪神尼崎行き」
■立体駐車場あり(60 台収容可能) [30 分200 円]

お問い合わせ:090 -9700 -5330(大島) 080 -3115 -6611(綱本)




あもーる あもれいら」第2部『勝つ子 負ける子』
上映時間:1時間45分
製作・構成・撮影・編集・報告:岡村淳
 ブラジルの奥地の貧しい家庭の子供たちの保育園を1年間にわたって記録したシリーズ、3部作の第2作。
 ブラジルの南、パラナ州にある田舎町・アモレイラは周囲を一面のサトウキビ畑に囲まれている。
 サトウキビは日本など先進国のバイオ燃料の原料となる。
 アモレイラの町の保育園に、日本から派遣されたカトリックのシスターたちが保育士として奔走している。
 子供たちの家庭の3分の2は母子家庭であり、貧困から来るさまざまな問題が渦巻いている。
 失業、麻薬・アルコール依存、売春、暴力、病気・・・
 一見、元気はつらつに見える子供たちも、それぞれが大きなトラウマを抱えていた。
保育園に目つきが厳しく、激しい暴力を振るう少年がやってきた。
 この少年は肉親はなく、町の孤児院から通い、腕力で自分の場を築こうとしていた。
 少年はさっそくお仕置きをくらうが・・・

 栄養失調の幼児へのいじめ、子供の行方不明など問題が相次ぐなかで、「あの日」からの60年目を迎えた。
 アモレイラの最年長の宇田シスターは女学生時代、長崎で原子爆弾に遭いながら一命を取り留めていた。
 老齢を迎え、修道院にこもる宇田シスターに、ふたたび日本語を教えて欲しいという町の教え子の依頼がきた・・・

 そして、年に1度のお話し大会が始まる。
 園長の堂園シスターの狙いは「子供たちが負けることを学ぶこと」。
 大会の後も勝ち組・負け組の子供たちの激しい応酬が続く。

  サンパウロ
  岡村淳
明日は人形の日
 書くたびにもう一ヶ月経ったか、と書いてゐる気がしますが、明日は人形好きの方が集う夜です。午後10時まで開店。

 人形と云へば、ドール・フォーラム・ジャパンを発行されてをられた羽関チエコさんのブログが精力的に更新されてゐます。
http://www.hazekioffice.blogspot.com/
 現在は世界創作人形展の準備にお忙しいことと思ひますが、示唆に富む内容です。人形ファンは必読! ですよ。
中崎町のオーナーですが困ってゐません
 中崎町流行通信さんのエントリーを受けて。
http://nakazakicho.blogspot.com/2008/11/blog-post.html

 ひとつひとつ突っ込みはしないのですが、別にこちらのエントリーで書かれてゐる「困ったこと」は、中崎で店を構へるオーナーの総意ではありません。
 学生さんたちは委縮しないやうにしてください。

 住民、店舗オーナーに加へ、お客様も研究者も、やはり町の一員でせう。いい恰好をして云ふのではないですが、それよりも学生さんたちの研究を自分のメリットにかへられるやう工夫するのが前向きかと思ひます。
 だってただで中崎を取り上げてくれて、ただで時間をかけて研究・分析をしてくれるんですよ? シンクタンクに依頼したらどれだけコストがかかることか。
 個人的には自分がアンケートをしたいくらゐ。それぞれの店のお客様の男女・年齢・売上単価等の分布、どの店のお客様とどの店のお客様がかぶっているのか、などなど。

 答へるのが難しい質問は答へなければいいのです。その選別ができないのはオーナー側の力量の問題。かつてジャズ喫茶を経営してゐた村上春樹もかう述べてゐる。


みんなにいい顔はできない』、平ったく言えばそういうことになる。店を経営しているときも、だいたい同じような方針でやっていた。店にはたくさんの客がやってくる。その十人に一人が『なかなか良い店だな。気に入った。また来よう』と思ってくれればそれでいい。十人のうちの一人がリピーターになってくれれば、経営は成り立っていく。
逆に言えば、十人のうちの九人に気に入ってもらえなくても、べつにかまわないわけだ。そう考えると気が楽になる。しかしその『一人』には確実に、とことん気に入ってもらう
必要がある。そしてそのために経営者は、明確な姿勢と哲学のようなものを旗じるしとして掲げ、それを辛抱強く、風雨に耐えて維持していかなくてはならない。それが店の経営から身をもって学んだことだった。
(太線引用者)
村上春樹,『走ることについて語るときに僕の語ること』,2007,文藝春秋社


 ノーを言へないのは、むしろオーナー側のコミュニケーション能力と姿勢と哲学とに問題があるからではないか?

 わたし自身、研究者を志したものの挫折した苦い経験がある。だから学生さんたちにはできるだけ協力したいし、学生さんの研究をしたたかに自分の店の経営に活用しなくてはならないと思ってゐる。「ちゃんと卒業論文はお世話になった人には送りなさいね。ぼくも見ますよ。見せてくださいね」と一言伝へる。「困ってゐる」から排除するんじゃなくてね。

 そこからコミュニケーションが生まれるんだよ。グッドラック。
ねちがへり
 まずはメディア情報から。「梅田ウォーカー2009」に掲載して頂きました。中崎町の地図に間違ひが多い、と聞き、より中崎が迷宮化するか、と期待してゐたのですが、業態の間違ひなどがあり、これはいただけない。「gallery & books・edge」が「gallery & cafe・edge」になってゐたり、その横のカランバは業態に「洋服」と書かれてゐたり。
 まあいいじゃん。

 土曜日はひさしぶりに金子國義画伯にお会ひし、痛飲。あわわわわ。以前から噂に聞いてゐたお店の方なども同席してをられた。アトラクティヴな人の周りにはアトラクティヴな人が集まるものです。
 頭がぼんやりとした一日を過ごし、さあ今日はがんばろう、といふ今、まさかの寝違へ。
 
きっと食べてね
 入荷しました! 

 定価1,200円で店頭発売中です。通信販売ご希望の方はメールにてお問ひ合はせください。基本的に送料は180円です。複数枚希望されるの方は別途相談。
 連絡先はcake★qa3.so-net.ne.jp
 ★を@マークに置き換へてください。

 ヌートリアスとは?
2007年、小説家・津原泰水を中心に、四半世紀にわたってライヴ活動を重ねてきたラヂオデパートのステージに、ミキコアラマータのふたりが飛び入り。アラマタミキコは博物学者・荒俣宏の血縁で、そもそもの出逢いは夜の銀座であったとか。
思わぬ拍手喝采に有頂天となり、創作、ライヴ演奏両面でのコラボレーションを開始。その最初の結実たる楽曲が、自由奔放な言葉と炸裂するポップ魂の融合たる〈きっと食べてね〉だ。日本を代表する洋画家・金子國義の作品を装画に得て、いま大鼠たちの冒険が始まる。
アラマタミキコ(v,tp)、小山亜紀(v)、ビアンコ(v,g,key)、津原泰水(v,g,uk)、稲葉太朗(b)、奥野芳幸(d)
MJTV
 今日はミュージックジャパンTVのロケ撮影でした。11月16日以降、午後11時15分から30分まで一週間程度、リピート放映される予定です。出演アーティストはACIDMANの大木氏。科学書や小説が好きだといふ大木氏の希望で、本棚をバックにしての撮影。
 収録後少しお話を伺ったところ、いしいしんじやヴォネガットが好きなのださう。それならば、とこちらがお勧めした小説に積極的に反応されてをられたので、なるほど読書が好きなことが感じ取られました。お勧めした小説は内緒。
相場るい児個展「幻陶奇」
 奈良県宇陀市にて当店でもお取り扱ひをさせていただいてゐる、相場るい児さんの個展が開催されてをります。
 ギャラリー夢雲さんより引用
http://gallerymoon.cocolog-nifty.com/
怪しく不思議な世界を展開する相場るい児さんの作品展「幻陶奇」を11月1日(土)より、11月24日(月祝)までの金・土・日・祝日に開催いたします.
相場さんの手から生み出され命を吹き込まれた陶作品が夢雲の空間のあちこちに出没します.
相場ワールドにぜひ、足を踏みいれてください.
11/22(土)・23(日)・24(祝)の3日間は、いつも好評のモハマヤバードの
インド純菜食家庭料理(要予約)をご用意してお待ちしております.
開催日/11月1(土)・2(日)3(月祝)/
7(金)・8日(土)・9日(日)
14(金)・15(土)・16(日)/
21(金)・22(土)・23(日)24(月祝)

 ドライブにもよい季節です。足をお運びになってはいかがでせうか。

読売ウィークリー
 今週売りの読売ウィークリー(2008.11.16号,竹中直人が表紙)の96頁、ブックカフェ特集にアラビクが紹介されてをります。ほかに紹介されてゐる大阪のブックカフェがカランバ、ワイルドバンチ、スタンダードブックストアと仲良くさせて頂いてゐるお店ばかり。伽羅さんにも遊びに行きたい。

 それにしても関西スパイガールセレクト、エルマガジン、読売ウィークリーと、御縁のある雑誌が次々と廃刊されていく。厳しいご時世です。雑誌クラッシャーなどと云ふなかれ。

 明日で開店一周年です!