アラビクは大阪市北区中崎町にあるブック&ギャラリーカフェです。
http://www.arabiq.net/



eonet
 eonetと云っても関西圏以外の方はなじみがないのだと思ひますが、関西電力系のインターネットプロバイダ、eonetさんのポータルサイトグルメ特集にてアラビクを取り上げていただいてをります。

 http://eonet.jp/gourmet/

 ご笑覧くださいませ。
くるはらきみさんの作品、到着!

 くるはらきみさんの作品が到着しました!

 
 
 フラワーガール。約42センチ。御覧の通り愛らしい作品。首、肩、肘、手首、股、膝、足首が球体関節になってゐます。  

 スタンドを設置すると、足を延ばしてふわりと浮かんだかのやうな。
 

 ぜひ店頭にて御覧くださいませ。

 誕生日がジャンヌ・ダルクの命日の店主でした。

新しい看板!
 最近こんな看板をかけているのに、お気づきですか? 
 どら猫書房さんのデザインで、ぱたぱたまま*とみちゃんさんに作っていただきました。お店の機能にも雰囲気にも素敵に合っていますね。これまで店内にひっそり飾ってあったのですが、お外で秋風に揺られて気持ち良さそうです。



遠目には見えづらいかもしれませんが、ぜひ目印になさってください。
ちなみに、雨の日には屋内に大事にしまってあります。

 話は変わって、今日『「父の娘」たち』を20%オフで入手しました。
大学生協で、平凡社のフェアをしていたのです。
同じ年に生まれた森茉莉とアナイス・ニンについて書かれているようですが、
私は森茉莉と同じ誕生日で、勝手に縁を感じています。
助手の余談でした。
空気人形
 さういへば是枝和裕監督の映画「空気人形」をみてきたのだった。

 ファミレスでウェイターをするさえない中年男(板尾創路)が恋人の用に扱う空気人形(ダッチワイフ)が意思をもち、外を出歩くといふ物語。
 人形を題材にした物語では、人形と所有者との主客が逆転する物語が多い。2月に開催した「人形がたり」展はまさにそれをテーマにした展示だったのですが、この映画で観客は、人形の視点で人間を眺めることになる。

 さえない中年男である板尾、空気人形(ペ・ドゥナ)が恋するレンタルビデオ店の青年(ARATA)、家族に捨てられた同店の店長(岩松了)、認知症の婦人(富司純子)、過食症のOL(星野真里)、人形を抱いた小学生(奈良木美羽)……など、空気人形がゆるく関わるすべての登場人物が、「現代の病理」をカタログ的に体現しているのは構造的にわかりやすい。
 ほとんどの登場人物が「欠落(=空虚=空気)」を抱えてゐる中、映画の最後を締めくくる二人が「過食症」のOLと「人形を抱えた」少女といふように過剰なものを抱えた存在だといふのも象徴的。

 さういった「構図・構造」と、物語の筋道とあまり関係なささうなペ・ドゥナの可憐なヌードといふ「絵柄」とが、映画のほとんどを支えてゐるので、あまり語ることもないのであった。

 この映画、ペ・ドゥナが人形を演じてゐるのでめくらましになってゐるけれど、人間が人形にそれぞれ自分の心の欠落だとか過剰だとかを投影してゐるだけで、ほんらいビニール製のダッチワイフが全編を演じてゐる「文芸作品」なんですよね。
 人間視点の[人間―人形]の物語のテーマが主客転倒にあるのと反対に、人形視点の物語が過剰に思ひ入れられ、簡単に捨てられる人形は、人間の心の不確かさをテーマにしてゐる……とまことにわかりやすい物語なのでありました。

 
 エンドロールを眺めていたら、劇中に登場するダッチワイフ、ラブドールはオリエント工業のもののやうです。いちおう情報として。
扇町公園、祭りの準備中

 写真は朝、通りすがりに撮ったもの。明日10月11日はPLuS+です。

http://www.mash-osaka.com/plus/

PLuS+は、
●エイズの予防啓発と、陽性者への支援・共生
●コミュニティの活性化
をテーマとしたお祭り型複合イベントです。

お祭りをきっかけに、エイズやコミュニティについて、ともに考え、ともに動き、強いつながりを持ち、未来に向かって「ポジティブな何か」を創造するプロジェクトです。


 以上、サイトから引用。アラビクは出展しませんが、フリマや屋台、お勉強のブースなど、いろんな切り口で楽しめる会場ですよ。アラビクでも何かとお世話になってゐるシャンソン歌手のシモーヌ深雪さんや映画評論家の寺田正廣さんがステージや屋台でイベントをされます。「空気を読む」ことに息苦しさを感じてゐる方、ぶらりと会場をのぞかれてはいかがでせう。ノンケも腐女子もどんとこい。

季節限定メニュー
  夜遅く店を出ると涼しい。こほろぎの声も聞こえます。秋ですね。

 こほろぎと云ふと尾崎翠「こほろぎ嬢」……と続けたくなりますが、今日は秋の果物を使ったケーキを作ってみました。
 
 
 これは洋梨のケーキ。大ぶりな洋梨をまるまるひとつ刻んで、たっぷりのバターと卵とを併せて焼きました。バニラアイスを添へてみたところ、相性も抜群です。珈琲にもよく合ひますよ。

 といふことで、秋の季節限定メニューは季節のバターケーキ(400円)としませう。今が旬のさつま芋や無花果なども試作中。どの果物を使ったものかはアラビク店頭でおたずねくださいませ。
珈琲豆のご注文について
  お問ひ合はせを多くいただいてをりますが、アラビクでは珈琲豆の販売はいたしてをりません。

      千葉・さかもとこーひー
       姫路・天秤珈琲

をご利用ください。 
 アラビクにて提供する水出珈琲・季節のブレンドはさかもとこーひー、天秤ブレンド・ストロングブレンドは天秤珈琲の豆を用ゐて抽出してをります。
水出珈琲


http://www.arabiq.net/
 のトップページに水出珈琲の器具の写真を掲載してみました。後ろの絵は金子國義のリトグラフ。貝殻をまとった女性が素敵。

 水出珈琲の特徴は、すっきりした味わいにあります。カフェインやタンニンといった物質はお湯に溶け、水に溶けにくいため、苦みや渋みを抑えることができます。

 写真の器具は、カリタの25人用。約3リットルまで上部のタンクに水が入るので、一人当たり120ccといふことになります。
 ただし、3リットル分水をためると、厄介なことになります。この器具を使った人にはわかると思ふのですが、途中で水滴が止まってしまうのです。15人用の器具も並行して使ってゐますが、こちらはより止まりやすい。おそらく水圧と水の落下速度の調整機構とのマッチングがうまくないのでせう。手で落下速度を調整してやらなければなりません。
 アラビクでは通常、25人用で約1.8リットルの珈琲を抽出します。約13時間かかります。ロートに詰めた珈琲豆に、点滴のように水が落ちます。2秒に1滴の割合。室温と等しい水温でゆっくりと抽出される珈琲は、雑味のないすっきりとした味わいにして濃厚。

 珈琲豆には「こーひーはフルーツだ」をキャッチフレーズにする千葉県のさかもとこーひーを使用してゐます。通常、アイスコーヒーには深煎りの豆が推奨されますが、中煎りを中心とした「カフェグローリア」というブレンドを用いてゐます。しっかりとした苦みのあるアイスコーヒーは、ホットでも提供してゐるストロングブレンドをアイスにして提供してゐます。

 時間をかけて抽出した珈琲を、苦手な方もまずはストレートで一口いかがでせう。他にない華やかな香りと味わいをお愉しみいただけます。いっぽうでストレート派の方には敢えて生クリーム、砂糖を加える愉しみを提案します。その味わいは、濃厚に煮詰めた三温糖シロップや生クリームをしっかりと支えます。

 お問ひ合はせが多いですが、アラビクでは豆の販売はいたしてをりません。こちらよりご注文ください。