アラビクは大阪市北区中崎町にあるブック&ギャラリーカフェです。
http://www.arabiq.net/



古本募金実施について
 大阪・書肆アラビクでも古本募金を開始します。ご寄贈いただいた本の売上を全て日本赤十字社に寄付します。

 条件:

 1.廃品不可。できるだけ「売れさうな」本でお願ひします

 2.新刊書店で買へる本は受け付けません
      (新刊は新刊で買はないと作家や出版社が困ります)

 3.郵送も受け付けますが、送料は負担しません

 4.一定期間を過ぎると処分する場合もあります

 5.ご寄贈いただくだけでなく、「買ふ人」がをられないと意味がありません。
   よろしければ寄付がてら集められた本をご購入ください。

(追記)
 6.作家様からのサイン色紙、署名本(新刊)等も受け付けます。「かういふものでもいいの?」という場合もご相談ください。



 連絡先:
 大阪市北区中崎3-2-14 珈琲舎・書肆アラビク
  tel/fax:06-7500-5519
   mail    :cake★qa3.so-net.ne.jp
   http://www.arabiq.net/
一緒に。

 もう10年前だ。沖縄の友人を訪ね、ひめゆりの塔記念館にいった。

 様々な展示のなかで、いちばん心を打たれたのは、泥のこびりついた、中原淳一のイラストカード。ひめゆり学徒の所持品として水筒などと一緒に展示されてゐた。記憶は定かでないが、向日葵色の鮮やかなドレスを着た少女画だったやうに記憶してゐる。

 死を間近にし、光の届かないガマの中で、あのカードは、どれほど心の慰めであったことか。

 わたしは作品の力を信じる。

 ツイッターを通じて、また直接に、無力さを嘆く作家の声を聞いたけれど、いつもと変わらず制作ができる環境があるなら、七転八倒しても、どうか作品を作ってください。

 これからより凄惨な事実がわれわれの目に入ってくるのは間違ひないけれど。

 いまでなくとも、将来、かならずあなたの作品が、暗闇にも凄惨な現実にも立ち向かふための心の支えになると、わたしは信じてゐます。

 
 わたしも全力でそれに応へます。一緒に。

春に向かって

 すっかりブログの更新が滞ってゐました。最近はもっぱらツイッターで発言してゐます。

 今年に入ってから、週末はお客様にご入店いただけないことが頻繁にあり、申し訳なく思ってをります。昨日今日と、久々に作業着を着こみ、工作仕事をしてゐました。順調にいけば、もう何席か、増やせさうです。

 メニューも新しく考へました。ケーキ、木いちごのジャム、バニラアイスなどをカップに集めて……

 熱いエスプレッソを注ぐ、アフォガード風のパフェです。


 アフォガードとは溺れる、といふ意味の伊太利語ださうです。メニューを考えたり試作するのは好きなのですが、名前をつけるのが大の苦手。もう「パフェ・アフォガード」でいいかな、と思ったり。

 このパフェの載っている板が新しく作ってゐる席です。