アラビクは大阪市北区中崎町にあるブック&ギャラリーカフェです。
http://www.arabiq.net/



12月企画展「神秘月間」のおしらせ

 真咲・小川クロ人形展「少年白書」10周年記念企画第1弾として、盛会のうちに終了いたしました。ありがとうございました!   

 

 来週の12月7日(木)からは10周年記念第2弾「神秘月間」を開催します。

 今回は案内状を作れるのだろうか……いちおう現時点では下記作家さまにオファーをしてご快諾をいただいていますが、追加される可能性が。「あまり決めずに賑々しく」というアラビクです。小川クロさんのあきひろくんもそのまま残るし。

 

 

       企画展  「神秘月間」

 

 期  間   2017年12月7日(木)〜26日(火)

 

 会  場   書肆アラビク

        〒530-0016 大阪市北区中崎3-2-14

        13:30-21:00(日曜・祝日-20:00)、水曜定休

 

 参加作家   小川クロ・おぐらとうこ・佳嶋・qeromalion鳴力・中村キク・鳩山郁子・三浦悦子・森馨・山本じん・山吉由利子

 

  

 楽しくも迫力のある展示になると思います。ご期待ください。

真咲60センチドール:真咲・小川クロ「少年白書」から

 昨日に引き続き、真咲さんのビスクドールを紹介しましょう。まずはクレア。

 

 

 精巧に作られている真咲さんの人形は、腕の位置などもぴたりと決まります。手で作る影が目をさけて顔に落ちている、微妙な角度も思いのままに。まぶしさに目を細めているようにさえ見えます。

 

 洋服には裏地があるんですよ。この角度だと前歯も見えますね。

 

 

 

 60センチのオールビスクドール、レイ。凛々しいまなざしに繊細さを残した、少年期の終わりを理解しているかのような面立ち。  

 

 少し下の角度から。顔の陰の稜線から、複雑で繊細な造形が見て取れるでしょうか? 指で額をなぞると、眉骨の

盛り上がり、額のへこみなども表現されているのがわかるんです。触ってびっくりしました。

 

 

 上から見下ろしたショット。おうちの部屋に飾るとこんな角度で見ることになるのかも。この角度がいちばん大人っぽいかな。座って眺めると、わずかに残ったあどけなさを感じられます。

 

 

 セーラー服の「ルシア」。レイと同じサイズ、60センチです。

 

 アイホールのあけかたやメイクでレイよりも幼く見えますね。誰かを待っているかのような。

 可憐、という言葉を男の子に使うのは失礼なのでしょうか。

 

 

 かと思えば、こんな生意気そうな表情。

 

 セーラーにも裏地がつけられています。

 

 

 筋肉質。

 

 

 ルシアも上から。頭が大きく見えるのでこういう角度で撮るのはご法度なんですよね。でも筋肉のつきはじめたがっしりとした肩幅が伝わるかと思います。

 

 

 

 

レイ、ルシアと同型の華音。つま先がきれいに分かれているのが、足の下に落ちた影でわかりますね。

 

 

 手足の全関節が独立球です。関節の球が、上腕(太腿)、前腕(脛)のどちらにもついていないものを独立球と言います。球の接する両側に「受け」が必要なので制作に手間がかかりますが、その分全身をつなぐゴムが見えにくくなる、というメリットがあります(撮影用に極端に角度をつけているので、膝と球の間に隙間が見えますが、通常はこれほど目立ちません)。

 

 

 レイ、ルシアよりも端正な顔つきですね。

 

 

 それではまた明日……!

 

 

*紹介した作品は通信販売も承ります。価格・お引き渡し方法など、お気軽に下記連絡先までお問い合わせください。

 真咲・小川クロ人形展「少年白書」

 

   会 期  2017年11月9日(木)-27日(月)

 会 場  珈琲舎・書肆アラビク

      〒530-0016 大阪市北区中崎3-2-14

 t/f            06-7500-5519

  mail          cake[at]qa3.so-net.ne.jp

 

 

 

 

 

 

 

「少年白書」真咲48センチドール

 真咲・小川クロ二人展「少年白書」下記要項にて開催中です。ご高評を賜っております。


 今日は真咲(まさき)さんの48センチビスクドールを紹介しましょう。いつのまにか忘れていた、憧れの少年たち。

 

 真咲「クレオ」48センチ、オールビスク

 

 ビスクドールのビスク、というのは二度焼きのこと。ビスケットと同じ語源ですね。粘土で原型を作り、石膏でその雌型(タイヤキの型を想像してください)をとり、それに液状の粘土を流し入れ、原型の複製を作ります。それを磨いて焼き、色をつけては焼き……高温で薄く焼き上げるので「磁器」ですね。アラビクで使っているコーヒーカップと同じように硬く透明感のある肌に、鮮やかな色彩が残り続けるのがメリットです。

 

 真咲さんの作品は高い精度で少年特有の体つきが制作されています。この「クレア」の立ち姿でご理解いただけるでしょう。着衣を通してなお、しなやかで、芯に硬質な力を秘めた少年の繊細さが表現されています。

 

 

 「クレア」48センチ。「クレオ」と同じ型から制作された双子の作品。アイホールの大きさやメイクで印象が変わりますね。

 

 

 

 このクレアの手、技術的にも難しいんですよ。ビスクは「型どり」をすると書きましたが、親指が手のひらにかかっているということは、単純な二面で構成されたタイヤキ型では作ることができません。

 

 やはり同じ型から制作された「莉杏(rian)」。和装です。

 

 

 続く!

 

 *紹介した作品は通信販売も承ります。価格・お引き渡し方法など、お気軽に下記連絡先までお問い合わせください。

 真咲・小川クロ人形展「少年白書」

 

   会 期  2017年11月9日(木)-27日(月)

 会 場  珈琲舎・書肆アラビク

      〒530-0016 大阪市北区中崎3-2-14

 t/f            06-7500-5519

  mail          cake[at]qa3.so-net.ne.jp